天糊加工技術の継承 第2回~技術継承と自社技術との融合~

天糊加工技術の継承 第2回
~技術継承と自社技術との融合~

イナミツ印刷企画チームの栗本です。
ここでは、前回に引き続き、「天糊加工」の技術紹介をさせていただきます。

天糊加工は以前から扱っていた技術でしたが、通常のボンドを使用した、ごく一般的なものでした。もともと印刷会社としてスタートした面もあり、製本技術、加工技術は見様見真似で習得していった背景もあります。しかし、近年、細かな糊の調合方法や蛍光ボンドを業務提携会社である小林断截(※)から伝授され、糊の種類や特性含めて教わる中で、天糊加工技術の幅を上げていきました。それは自社の製品開発に大きな影響を与えることになりました。

柔軟性と強度を兼ね備えたボンドを使用し、固めた後にぐにゃりとねじることのできる糊は、糊とは思えない伸びと確かな強度を誇ります。
天糊の良さを活かして、自社の得意とするものと何かできないか考えたのが、無線綴じ製本との融合です。「天糊無線綴じ製本」は、綴じ機のミーリング( 糊を入れるために背を削る刃) の加工をなくし、糊の量を限りなく絞り、薄く伸ばすことにより、開きの良い製本を実現しました。蛍光糊との相性も良く、ページの隙間からちらりと見える意匠性も付加されました。
蛍光ボンドや天糊加工のお悩み、ご相談があれば、ぜひお問い合わせください。
また、当社では、印刷・製本・加工、幅広く手掛けており、
データ制作からの案件も一括で承っております。お気軽にお声がけください。
PAGE TOP