製造部門移転について 第11回

~製版~

製造部門移転について 第11回
~製版~
どうやら世の中は秋になったようです。
さて、これまで印刷現場の職人さんたちをご紹介してきましたが、その職人技を存分に発揮するためには正確な製版作業が欠かせません。
製版では、お客様からいただいたデータをもとに、印刷するための型となる「版」を作っています。最適な状態で後工程へ繋いでいくという、全ての土台となる作業です。
 
最初の作業は『仕様確認』です。
仕様によって処理方法が異なるため、1件1件内容を確認してから進行します。
確認もれによって間違った処理をしてしまうと、印刷事故の原因となることがあるので要注意です。
 
次は『面付』です。
効率よく印刷するために版面を設計する作業で、専用の面付ソフトを使用します。
冊子の場合は各ページを正しい順で配置します。
  • 冊子以外(ペラものなど)の場合は、その案件に適した数・間隔・向きを考えて正しく配置します。
  • 面付け方法は一律ではありません。製本方法、用紙サイズ、加工方法など様々な要因で変わります。
    多くの経験や知識が必要となります。

    その次は『刷版』です。
    面付したデータを出力機へ送り、版を出力する作業です。
    いなみつでは主に「ピンクマスター」という版を使っています。見た目はピンクというより薄紫色という感じです。
    版に指紋、キズ、ゴミなどが付かないように、丁寧に扱う必要があります。

     

  • 最後に『検版、修正』です。
    版に汚れがないかチェックします。汚れがあった場合は専用のペンで除去します。
    その際、あらためてページ順の確認もします。

    処理件数が多いのですが、てきぱきと作業を進めています。なおかつミスも少ないという質の高い作業をしています。
    製版のおふたりは元・製本職人&元・印刷職人なので、それゆえのちょっとした気遣いがあったりして…… それが後工程にスムーズに繋がっているひとつの理由なのかもしれません。

    最後に、製版&制作から大切なお知らせです。
    弊社では「PDFでの完全データ入稿」をお願いしております。詳細は https://www.inamitsu.co.jp/workshop/other/data_guide.html に掲載しています。
    各項目はそれぞれ、お客様のご要望に沿った印刷物を納品するために必要な事項です。
    入稿データに不備があった場合は再入稿をお願いすることになり、納期の遅れに繋がる可能性がございます。
    不明点などございましたら、担当営業または下記にお問合せください。

    ▼ご相談、お問い合わせはこちらへ▼

PAGE TOP